【動画】無垢フローリングなら、傷も汚れも怖くない!自宅にあるもので誰でも簡単お手入れ
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動画の文字起こし
山喜建設の専務の布目です。今日は無垢材のフローリングのメンテナンスについてお話したいと思います。
木に見える合板フローリングはプリントした紙!?
こちらをご覧ください。非常に木目が綺麗で素敵なフローリングなんですが、これ実は合板フローリングになります。多くのハウスメーカーさんが、こちらの合板のフローリングを使用しているんですが、実はですね、これをちょっと見ていただきたいんですが、このフローリングは、こんな感じのプリントした紙が貼り付けてある(ベリベリフローリングの表面のプリントをめくる)っていうのが このフローリングになります。なので木目が綺麗で本物に見えるんですが、実はこのフローリングは俗に言う偽物なんですね。本物の木ではないと思います。
無垢材のフローリングは本物の木
次にこちらが無垢ストーリーで使っている無垢材のフローリングになります。この断面を見ていただくとよくわかるのですが、これ一枚の板になるんですね。なので先ほどの合板フローリングと違って、何かシートを貼ってあったりしてるんのではなくて、この厚みすべてが同じ木でできている、本物の板のフローリングになります。
【実験】傷はなおる?
それでは、これからこのトンカチを使ってですね、このフローリングに凹みをつけてみたいと思います。(無垢フローリングにトンカチで傷をつける)そしてこちらの合板も(合板フローリングにトンカチで傷をつける)ちょうどこの辺とこちらですね(2つの傷を確認)。次に、この水とキッチンペーパー、そしてこのアイロンを使ってこの凹みを直してみたいと思います。
無垢材のフローリングは傷がなおる
まず無垢のフローリングの方から水を凹みにかけます。キッチンペーパーで押さえて、もう少し水を入れます。この加えた水がアイロンの熱によって水蒸気になって、そしてこの凹んだところに蒸気が浸透していきます。(アイロンでジューっとあてる)ジューっと蒸気が凹んだフローリングの中に入り込んでいきます。その蒸気の力によって傷・凹みが戻ってくる、膨れ上がってくるということで、傷・凹みが治るっていう感じですね。十分この蒸気がフローリングの中に浸透することがポイントになります。
さあ、どうでしょうか。(キッチンペーパーをめくる)若干凹みが少しうっすら見えますけども、普段の生活で出る水蒸気を吸って、このまま放置しておけば、元の状態に戻ってくるっていうのがこの無垢材の素晴らしい所ですね。
合板のフローリングは傷がなおらない
合板のフローリングなんですが、こちらも同じように水蒸気を浸透させてみます。それによって、合板のフローリングは直るのでしょうか?ということですけど、ここも同じ水を垂らしています。そしてキッチンペーパーで同じように水を十分入れていきます。 アイロンを使って 蒸気を浸透させます。(アイロンでジューっとあてる)はい、蒸気が十分蒸発してですね、ほとんど乾いたぐらいになったかなって感じですね。
じゃあ、(キッチンペーパーをめくる)こちらですね、やはりこのシートは、水が染み込まない、要は水蒸気が入り込まないので、一旦こうして凹んでしまった合板フローリングの傷・凹みっていうのは、どうしてもやはりこの水蒸気の力では治らないですから、もうこの状態がずっと続いてしまう。見ていただいたように、もともとこれシートですから、シートがめくれたり、何か傷がついてしまったら、どうしてもこの合板フローリングは、一般の人には直すことはまず無理だと思います。
この無垢のフローリングだからこそですね、こんな簡単にですね、水蒸気を使って直すことができます。
無垢フローリングは自然に傷が治ります
普段の無垢のフローリングの手入れは、掃除機や雑巾などを使って汚れを拭き取ったりしていただければ結構です。例えば、お子さんがおもちゃを落としたり、椅子を引きずったりとか、またペットのワンちゃんなどが、爪でカリカリしてフローリングに凹みができたり、傷がついたりすることがあるんですが、そういった凹み傷はですね、普段の生活から出る水蒸気、要は我々が出す蒸気によって、この無垢のフローリングは、また先ほどのアイロンと同じように湿気を吸ってくれますから、その力によって凹みが戻ってくるんですね。
なので、もうあまり細かな傷は気にせずに生活していただければ、もう知らないうちに治っちゃうっていうのがこの無垢のフローリングの良さなので、お子さんがおもちゃをガリガリして遊んでいて、ちょっと傷がついて心配だなと思うとは思うんですけども、無垢のフローリングでしたら、安心してお子様を遊ばせてくださればいいかなと思います。
無垢フローリングなら汚れも治ります
では次にですね、汚れについてどんな手入れの仕方があるのかっていうのをちょっとお見せしたいと思います。じゃあ今からこの油性マジックを使って床に落書きをしてみたいと思います。
ちょうど汚れがあるんでここら辺にね、落書きをしてみました(油性マジックで落書きをする)。じゃあ、この落書きを直してみたいと思います。使うのはこのリボスの塗料ですね。これ、弊社は引き渡しの時にお客様にお渡ししているものなんですけど、このフローリングに使っている塗料です。あと、ホームセンターにも売っているこういったサンドペーパー(紙ヤスリ)を使います。これで今からこの傷をこのサンドペーパーを使って擦ってみたいと思います。(サンドペーパーで落書きを擦る)
無垢材は合板フローリングと違ってシートを貼ったものではないですから、こうやって表面をサンドペーパーで削ることができるんですね。削ってしまうと木材の元々の木肌が出てきます。こうすることで、マジックの汚れも先ほどついてた汚れもすべて削り落としてしまったっていう状態になります。
次にリボスの塗料をフローリングに塗っていきたいと思います。塗料は刷毛を使って塗ってもいいですし、ティッシュやキッチンペーパーで塗ることもできます。この塗料は塗膜を作る塗料ではありませんので、木に浸透させるように塗っていただくことがポイントになります。なので、少したっぷりめに、こんな形で、フローリングの上に塗料を乗せるような形で塗ってみてください。これでちょっとしばらく時間を置いてみたいと思います。
それではそろそろ拭いてみたいと思います。この浮き上がった塗料はこういった形でキッチンペーパーやティッシュで染み込まない塗料を拭き上げるんですね。はい、今削ったところと削ってないところで若干この塗れ色というかツヤが違ってますから、少し斑に見えますけども、十分この先ほど削ったところには、塗料が染み込んだ色がついてきたと思います。もう少し乾いて、落ち着くと、本当に目立たなくなりますので、また乾いたところで見てみましょう。
(10分後)はい、それでは乾いた状態を見てください。ご覧のように、どこを補修したかほとんどわからない感じになったと思います。こんな感じで、無垢材だからこそ、このメンテナンスの方法があります。サンドペーパーで削れば、元の木の素地の色が出てきますから、それにもう一度同じ塗装をしてあげればいつでも直すことが可能なんです。これが無垢材の良さで、長く愛着を持って住む住まいだからこそ、こういった無垢材を使っていつでも自分でメンテナンスができる、そんな住まいに住んでいただけたらなと思っています。
リボス塗料を使う注意点
最後に注意点があります。このリボス塗料ですね、これは亜麻仁油という成分でできています。この亜麻仁油は乾燥する過程で空気中の酸素と結びついて乾燥していくんですが、その時に熱を帯びるんですね。で、この使ったこのキッチンペーパー、これなんですけど、このままゴミとしてほかってしまうと、発火する恐れがあります。例えばこれをこうやって広げて、ピンと広げて熱が放熱する状態であれば発火することはないんですが、こうやって、くしゃくしゃってこうした状態にしちゃうと、中に熱がこもって発火する恐れがあるんですね。
なので、処分の仕方としては、一旦水にドボンとつけて 軽く絞って、生ごみと一緒にゴミに出していただければ発火する恐れがありませんから、その点だけ、亜麻仁油の塗料を使うときは注意していただければ、 あとはもう本当に安全な塗料ですので、塗料をうまく使ってリボスを使っていただければなというふうに思います。じゃあ、この僕のフローリングのお手入れの仕方はこれで終わりたいと思います。最後までご視聴いただきましてありがとうございました。