―家を建てようと決めて、どのように進めていかれましたか?
住宅イベントへ行ったり、展示場巡りや雑誌を買って情報収集をしていきました。大手ハウスメーカーさんでも考えていましたが、価格が高かったり、信用に欠ける部分があったりしてやめたんです。
無垢StoryさんはSUUMOの雑誌を読んで知ったのですが、記事を見たとき「カッコイイな」と思ったんです。木の茶色と漆喰の白のコントラストとか、掲載されていた家の間取りや雰囲気も良かったです。
―無垢Storyを選んだ決め手は何でしたか?
展示場で話を聞いていると他社とは仕様や構造が違っていて、すごくしっかりしてるなと思ったからですね。
他社の設計図よりも通し柱の数が圧倒的に多くて、ひと回り太かったし、上棟の時も「これはすごいなぁ」と思って見ていました。
―もともと自然素材に興味があったのでしょうか?
全くありませんでした。
そもそも漆喰を知らなかったですし、白いからすごく汚れるんじゃないかと思っていましたが全然そんなことなかったです。特に内装では違いが良く分かりますよ。漆喰を使っていない防音室に入ると、空気がよどんでいる感じがして目もチカチカします。漆喰仕上げの部屋に入ると柔らかいというか、全くそういった違和感はないですね。漆喰にして本当に良かったと思ってます。だけど、掃除機をかけたときや物が当たったときに角がポロポロッと削れてしまったりしますが(笑)
―間取り、外観デザインは全てご主人が考えられたそうですね。
開き戸を引戸に変えたり、いくつか参考にはさせてもらいましたが、ほぼ自分の考えた通りの間取りになっています。
外観の色味は2トーンにしたり石を貼る等、いくつか考えていたんですが漆喰は思った色がなかなかでないと聞いたのと、素材の関係を考えてオール漆喰にしました。部分的に横シマにして漆喰のテクスチャに変化をつけてくれて、モダンな感じの外観になったかなと思っています。
―家づくりで大変だったこと、印象的だったことはありますか?
キッチンなどの設備関係は試行錯誤しましたね。
初め高いの入れてみたら予算オーバーになってしまって。そこから削って…また入れて…を何度かしました。そういう時も設計さんは臨機応変に対応して下さいましたよ。照明はおまかせの予定でしたが「ご自分で入手されてみては?」と勧められたのでやってみました。
忙しいながらも楽しんでいましたね。会社で仕事してなかったかも(笑)
―家でお気に入りの点やこだわった所はどこですか?
全部こだわってるけどな(笑)
結構反対があったけど、吹抜けが欲しかったんですよ。その1面に石壁を貼りたかったんです。あと玄関の壁にも。
他には、母の部屋にトイレやお風呂を隣接させて楽に生活できるようにしています。玄関とLDKにもすぐ行き来できるように扉も2つ設けています。
それぞれのプライベート空間を確保できるように気を使いました。
―キッチンやソファの色はどのように決められたのですか?
無垢Storyさんの施工例に、赤いキッチンのお宅があってそのイメージがいいなと思っていました。茶色と白の世界だから鮮やかな色が欲しいな、と。でも思い通りの赤いキッチンがなかなかなくて、最終的に黄色にしました。
キッチンの色が決まって、ソファをつくってもらうときにファブリックも同色系にしたくて山吹色を選んでみたのですが、実際に置いてみたらイイ感じで気に入っています!
―蓄熱式床暖房「サーマスラブ」を採用されましたがいかがですか?
当初は床暖房を希望していたのですが、無垢材とは合わないと聞いたので大冒険してサーマスラブにしてみました。決して暖かい訳ではないけれど、寒くもなくって良い感じです。
パントリーだけは食材が傷んでしまうので入れなかったんですけど、全然違うのが分かりますね。サーマスラブがなかったらあんなに寒いんだと思うと採用して良かったなと思いますね。
お客さんにも「普通の家は中に入ってもこんな暖かくはない!」って驚かれます。
―これから家づくりされる方へのアドバイスをお願いします。
何回もやれることではないので、許される限りはじっくり時間をかけて取り組むのがいいと思います。
ですが、あまり考えすぎても良くないので…提案された間取りで妥協せずにやって下さい!