こんにちは。
本社工場の向野です。
さて、今回は無垢材の表面仕上げの一つである「ランバー仕上げ」について紹介します。
無垢材の表面仕上げにはいくつかの種類があります。
ランバー仕上げとは、バンドソー等で表面を荒れた状態にしてあるため、塗装の浸透・着色は良いのです。
そのため、内装に使用するより、外部のウッドフェンス、ウッドデッキ、ラナイ材など、より浸透させたい
時にランバー仕上げをします。
表面が荒いのが分かりますでしょうか?
表面が荒くなるおかげで、自然塗料のリボスもより染みこみやすくなります。
しかし、その反面こまかい毛羽立ちやささくれ等がおきやすい仕上げ。なので、ランバー仕上げの上から
毛羽立ちを取るようにサンダーで研磨した「SP仕上げ」もあります。
上の写真は左がSP仕上げ、右がランバー仕上げです。
写真では違いが分かりにくいと思います。これを塗装していきますと・・・
塗装後だとSP仕上げ(左)のほうが少し色が薄く吸い込みにムラが出来ました。
バンドソーの波でペーパーのかかる所とかからなかった所ができ、着色に差がでます。
触感は研磨した分SP仕上げのほうがいいですが、着色・浸透は通常のランバー仕上げのほうがキレイですね。
SP仕上げのかすれ具合も、上手に使えば味のある仕上がりになると思いますが、外部材は手で触れる所でも
色味重視でランバー仕上げが人気です。
展示場や本社見学の際はランバー仕上げにもご注目下さい。