こんにちは、設計の後藤です。
10月も半ばに差し掛かりましたが、まだまだ日中暑い日が続きますが朝晩は大分過ごしやすくなりました。実りの秋がやってきました。
昨年の同じころにとった写真を見ますと、岐阜県下でウンカ(害虫)の被害をいたるところで見かけたことを思い出しました。聞くところによりますとウンカは、種類によりますが、日本で越冬することができないので、ジェット気流乗ってベトナム北部から中国、タイを経由して飛来してくるようです。ありがたいことにこの地方の今年は、今のところ台風の被害、ウンカの被害も少なく稲刈りの時期がきたように感じます。
さて今回は、省エネ住宅について少し触れたいと思います。
省エネ法は昭和54年度に制定れた法律で、省エネ基準が何度か改正され平成28年度に建築物エネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)が新たに制定されました。
平成28年基準で住宅にも積極的に取り入れていくことになってきました。
住宅の省エネ性能の評価については
1. 窓や外壁などの外皮性能を評価する基準
2. 設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準
の両方の基準を満たす必要があります。
まず、1の外皮性能基準についてですが、Ua値という言葉を耳にすることがあると思います。これは、外皮平均熱貫流率のことで、住宅の内部から床、外壁、屋根や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のことです。
岐阜県の一般的な地域(地域5・6)のUa値は、平成28年省エネ基準で0.87以下です。
では、無垢ストーリーの標準仕様住宅はどれ位かといいますと
上記、計算結果をみますと0.57になります。間取りや開口部の数等にもよりますが、0.6前後の値になることが多いです。
更にオプション仕様の一つで壁にも遮熱シートを施工すればさらに少ない数字になります。
次に、2の一次エネルギー消費量基準ですが、一次エネルギーとは、化石燃料、原子力燃料、水力、太陽光など自然から得られるエネルギーでこのエネルギーを変換・加工して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガス等)を二次エネルギーといいます。
建築物では、二次エネルギーを多く使用されており、それを一次エネルギー消費量へ換算することにより建築物の総エネルギー消費量を求め、その消費量で評価されます。
表-2は一次エネルギー消費量算定結果の例ですが、設計一次エネルギーの合計が基準一次エネルギーの合計を下回っているので、結果、達成ということになります。上回ってしまうと、未達成となってしまいます。
では、無垢ストーリーの標準仕様住宅は?
表-3の計算結果からわかると思いますが、消費量は基準を十分に、下回っており達成していることがわかります。
無垢ストーリーの住宅は、建物自体の性能は外皮性能で触れましたが、十分な省エネ仕様の住宅になっていることがわかっていただけたと思いますが、暖房設備、冷房設備、照明設備、給湯設備等の性能によっては、一次エネルギー消費量に大きく影響が出るため、設備機器等についてもベストなご提案ができればと思っています。
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