こんにちは。本社の細江です。
あっという間にもう12月も半ばですね。
下呂市にある本社は、日ごと朝晩の寒さが厳しくなり広い工場内も凍えそうです(笑)
仕事面でも年末に向けて忙しくなるので、体調管理には十分に気を付けたいものです。
そして事務所では今、薪ストーブが活躍しています!
薪ストーブは体の芯から暖かくなるし、ゆらゆらと揺れる炎が癒し効果もあって少し贅沢な気分に
させてくれますよ。
展示場の営業スタッフにご相談いただければ、排煙の取り回しや防火の対策などの細かなご提案もできます。
暖房効率や薪の保管場所など、生活に合わせた間取りにするとより薪ストーブを楽しめると思います。
各務原展示場の薪ストーブも絶賛可動中ですので、行かれた際にはぜひ見て体感して下さい。
さて、今回はカマチ組み建具の組み立て工程のお話です。
カマチ(框)とは?=戸や障子などの周囲の枠
つまりカマチ組み建具とは、説明の通り枠を組んで作る建具という事です。
枠の中は板やガラス、格子などはめ込むものによって様々なデザインのものが製作できます。
専用機械で無垢材をカットし、作ったカマチがコチラ。
加工した部材を仕上げ、お施主様の好きな色に塗装されたのち製作部署に戻ってきます。
長いものから短いものまであります。
一枚目の写真が枠になるもの、下が中心に来るものです。今回は一枚板のシンプルなデザインを組んで
いきますよ!
さてこれから組立です。カマチ接合部に接着剤や接合部材を入れ込みます。
穴が開いているのでそこに棒状の部材を入れていきます。穴の直径は棒と同じなので、ハンマーでたたいて
埋めていきます。
組み手という加工をすることで、平らな面同士で接着するよりもしっかりした作りになるんです。
カマチを接合しながら中のパネルをカマチにはめ込んでいきます。
ここは向きを間違えないように気を付けるポイントです。
間違えたら抜くのに大変な思いをします(笑)
どんどん組み上げていきます。
組み終わったら対角線を測り建具の角に直角が出ているか確認をします。
組み終わればそこで終わりではないですよ…!
仮組なのでハンマーで叩き調整します。感覚ですね。
調整後、縦プレスにて建具のねじれも修正しプレス機にて接合部を本締めします。
圧力をかけ接着が落ち着くまでプレス機に入れておきます。
この時点でほぼ完成となります。
後はお施主様の好みに合わせた取っ手をつけたり…という感じです。
いかがでしたでしょうか?
組み手は高度な技術ですが、DIYでも使えるようになると釘を使わずとも、強度のあるものが作れるように
なりますよ^^
無垢の建具はここでは伝えきれないくらいの色んな工程を経て製品になりますが、独特のやさしい風合いや
使用感は既製品にはないものがあります。
さらに使い続けることで、垢やキズが味になっていく経年変化もぜひ皆様に楽しんでほしいです。
私たちが製作した建具は各展示場や見学会で見ることができます。
どの様に作られているのかも知ってから見ると、また違ったものが感じられるかもしれません。
ぜひ、お気軽に展示場までお越しください!
予約をすれば、担当営業が色々な事を教えてくれますよ。