こんにちは、本社工場の向野です。
今回は私が製作を担当している
押入パネルユニットについてお話します。
この部材は押入の内部の壁、床、天井をパネル化したものです。
現場での大工さんの施工の時間・負担を軽減するために
考案されたものですが、利点はもう一つあります。
表面の仕上がりです。写真がボケててすみません。
大工さんが現場で一から押入の内壁を仕上げると
表面材となる合板を下地に打ち付けるため
ピンネイルなどの釘で打ち付けることになります。
大工さんも非常に手間がかかります。
工場でプレスすると表面に釘は残りません。
今は釘も極細のピンネイルがあるため非常に目立ちにくいですが
釘の跡が残るので布団などを出し入れする際に引っかかったりしますよね。
この方法だと滑らかな表面材を損ねることなくキレイな仕上がりになるので
中に入れたものが引っかかることもありません。
完成した押入れパネルの内部。
釘の跡がなくキレイです。
普段目に付かないところなので、あまり気にされないかの知れませんが
主婦の方にとっては、このちょっとした事が嬉しいのではないでしょうか?
このユニットを考案した先輩がたの心遣いには頭が下がります。
でも!釘の跡がある押入は
大工さんが手間を掛けて作ってくださった跡でもあります。
ちょっと押入を覗き込んでみて「この押入はどうやってつくったのかな」
なんて、大工さん・職人さんの想いを想像してみるのも面白いかもしれませんね。
本社工場・向野