こんにちは、7月も半ばになり暑い日が続いています。
木材の乾燥についてのお話です。
木造住宅を建てるにあたり、建築資材である木材の乾燥は非常に重要です。
乾燥が不十分な木材を使用すると
引き渡し後の木材の乾燥収縮に伴う狂い、曲がり、割れなどにより
クロスの亀裂、床鳴り、建具の開閉困難などの不具合が出てしまいます。
また、一定以下の含水率になった後
湿気を吸いにくく、なるという性質があり
強度も増すので、乾燥した木材は建築資材にはぴったりです。
乾燥処理の方法は、天然乾燥と人工乾燥があります。
天然乾燥は、屋外に木材を積み重ね
太陽熱と自然に吹く風を利用して木材を乾燥させる方法です。
本社には製材した部材が、山のように積まれています。
人工乾燥は、温度や湿度、風の流れなどを機械が管理し
木材を乾燥させる方法です。
上のような自然乾燥は一般的に行われている乾燥方法ですが
これだけだと、乾燥に時間がかかるばかりか
なかなか思い通りの含水率にはなりません。
こちらは本社工場に併設された乾燥室。
山喜では自然乾燥と人工乾燥を併用しています。
天日干しされた木材を、さらに人工乾燥で
最適な水分量になるよう管理しています。
しかし、いくらしっかりと乾燥させた木材でも
その木の癖や性質により、割れや反りが生じてしまうことがあります。
これは無垢の木の宿命ではありますが
これを最小限に抑えるのが、長年の経験と勘です。
その技術を身につけるべく、日々勉強させていただいています。
本社・熊崎(BE-WOOD)