こんにちは。
本社工場の向野です。
3月に入り少しずつ暖かくなってきましたね。
3月3日桃の節句、下呂市内の一部地域で「がんどうち」というひな祭りの風習があります。
地元の子どもたちがお雛様を見せてもらいに近所の家々を訪ね、お菓子をもらってまわるというものです。
アメリカのハロウィンみたいな感じですね。
我が家は広縁がないのでこんな感じでお出迎え。
今年は小学校が土曜休みだったので、昼ごろから、「ひなさま、見せとくれ」と子どもたちがまわってきました。
嬉しそうな顔が癒されますね…。
がんどうちはこれからも残ってほしいです。
さて、今回は木材乾燥のお話です。
下呂本社工場では、木材製材機を使って丸太から材料を製材しています。
この荒くれ者たちをキレイに整えていきます。でも、ただキレイにしただけでは住宅には使えません…
『乾燥』が必要なのです。
たき火をするときに「生木は燃えにくい」という話を聞きませんか?
上の写真は切ったばかりの丸太の状態である生木=水分が多く含まれています。
水分は食品でも動物でも、摂取しなければどんどんなくなって、カラカラになっていきますね。
カラカラになると、大きさもひと回りくらい縮んでいきます。
もし水分たっぷりの無垢材で家を建てたら……
木材が小さくなって歪んだりヒビが入ったりして倒壊とか…(シャレにならないですね)
住宅で乾燥した木材を使うのは、乾燥した木材の方が歪みが少なくなるからなんです。
半割れや板状に挽き割った材木を加工しやすいようにカットします。
床材にするのか、建具にするのか家具にするのか…その用途に合わせてサイズを調整しています。
丸太から挽き割ったすぐだと、水がしみだすくらい水分を含んでいる状態。
これから木材を乾燥させるのですが、そのまま放置するワケではありません!
この状態では木材がカビたり変色したり、乾燥しても歪んで収縮するので材料として使えなくなってしまいます。
そこで、木をまっすぐに乾燥させるため『桟積み』で天然乾燥させます。
『桟積み』とは?
木材と桟を交互に積み上げていき、風通しをよくすることです。
板と板の間に風が通ると均一に乾燥していきます。
実はこの積み方も非常に大事なポイント。
桟の位置をずらして積んでしまうと、まっすぐになるどころか荷重で木材が歪んでしまう事に。
しっかりキレイに並べることが重要なのです。
最後に人口乾燥機へIN。
天然乾燥でなるべくストレスを与えず水を抜き、人口乾燥機でさらにカラッカラに。
ただ入れるだけで簡単そうに見えますが、ここも重要!とても慎重に積んでいます。
木材自身が歪んでしまっては使えなくなるので運ぶのにも要注意です。
いかがでしたでしょうか。
天然乾燥や人工乾燥は本社工場で実際にご見学いただけます!
ぜひお近くの展示場にてご相談ください。