こんにちは。本社の河島です。
さて、今回は材料がどのような過程で乾燥しているのかをお話しします。
写真は、会社の土間で材料を天日干ししている様子です。
材料の厚み・幅関係なく天日干しをする際は、必ず1段ごとに材料の間に桟木をいれます。
これは、桟木を材料の間にいれる事で、材料のすき間に風が通れるスペースを作るためです。
風が通れるスペースを作ってあげる事で、材料の風通しが良くなります。
桟木をいれていない状態だと、風通しが良くないので、材料の乾きが遅くなります。
なので桟木には風通しを良くし、乾きを早くする大事な役割りがあるため、材料を桟積みする際は必ず材料の間に桟木を
一段ずつごとにいれるのです。
一段に4~5本ほど桟木をいれているのは、二つ理由があります。
一つ目は、材料が垂れてくるのを防ぐためと、もう一つは1m程の高さまで材料を積み上げていくので、リフトで材料を
動かす時に、材料が滑るのを防ぐためでもあります。
両端をバンドで固定しているのは、桟木をいれているだけでは材料に衝撃があった時に崩れてしまう危険があるためです。
事故を防ぐためにもバンドで材料の山をしっかり固定する事で材料が崩れるのを防ぎ、事故が起きないように対処しているのです。
外での天日干しの期間は、天候や季節によって多少変わってきますが、最短で1ヶ月、最長で3ヶ月程天日干しを行います。
1ヶ月~3ヶ月の天日干しを終えた材料の山は、断水率をさらに下げるために、乾燥機に10日間入れて、ようやく乾燥が
終了します。
なぜ乾燥機があるのにわざわざ外で天日干しをしてから乾燥機に入れるの?最初から乾燥機に入れたほうが早いん
じゃないの?などと疑問に思われる方もいると思います。
でも乾燥機にいれる前に外で天日干しをするのには大事な理由があります。
それは、水分を多く含んだ材料を乾燥機でいきなり乾かすと材料が割れてしまう事や材料が変形してしまうリスクが高まって
しまうのです。
ですが、外で天日干しをして材料の水分を少しでも減らしてあげれば、材料の割れ・変形のリスクを減少できます。
なので、手間はかかりますが、材料の割れ・変形を防ぎ、いい状態の材料を本社の職人さんが加工できるようにするために
天日干しをしてから乾燥機にいれて材料を乾かしています。
材料を乾かすことは、材料を加工していくうえで一番最初の作業でもあり、一番大事な工程でもあるので、責任を持って
これからも作業に取り組んでいきたいと思います。