こんにちは、本社工場の向野です。
さて、今回は木材の乾燥についてお話します。
以前、天日乾燥についてはお話しさせていだきましたが
今回は乾燥室を使った人工乾燥についてです。
乾燥工程は木材の含水率を下げ、変形するのを防ぐ為に行います。
【桟積み】
天日乾燥は、丸太から製材した多くの水分を含んだ木材を
周囲の環境にあわせて含水率を下げていくので、木材に負担をかけません。
ですが、自然の気候・天候は調整できるものではないので
積み上げ材の中でも風の向きなどで乾き具合に差が出たり
場合によっては、一枚の板の中でも含水率が極端に違うこともあります。
ですので、その仕上げ工程として人工乾燥を行います。
乾燥室内の温度・湿度の管理をすることで
木材の含水率をバラつきのない状態へ調整してくれます。
天日乾燥でも条件が整えばしっかりと乾燥できますが
天気まではどうにもなりません…。
人工乾燥によって乾燥期間は短縮できますが
高含水率の材料をそのまま乾燥機にかけると
大きな収縮・変形・割れ・そりが起こりやすくなってしまいますので
まずは、天日乾燥によって含水率を下げて
仕上げに人工乾燥で含水率をバラつきのない材料にすることで
変形の起こりにくい状態にします。
人工乾燥機と聞くと、天日乾燥と全く別に思う方もみえるかと思いますが
どちらも利用することで乾燥工程の仕上がりが良くなります!
本社工場見学へお越しの際には
外に積まれている材料と乾燥機もぜひご見学ください。
本社・向野