こんにちは、本社の向野です。
さて今回は無垢ストーリーのオリジナル工法
調湿ウッドパネルに使用される、杉板の乾燥についてご紹介いたします。
調湿ウッドパネルは外壁の内側、柱から一番目にはる下地材です。
遮熱シートの下にはるので、含水率の低いものでなければいけません。
現場施工用にサネ加工を施す際
加工機の切削に負荷がかかります。
何より、含水率が高いと遮熱シートの内側で結露し
躯体に悪影響を及ぼすので、乾燥はとても大切な工程です。
板を乾燥させるために「桟積み」をします。
製材したての材料は、ほぼべたべたです。
含水率でいうと30~60%か、それ以上のものもあります。
このように一段づつ桟木を挟み
板と板の間に風が通るように積み上げることで乾燥しやすくします。
桟積みされた状態で屋外で天日、雨風にさらし
1ヶ月半(40日)~2ヶ月程度乾燥させます。
含水計で25%以下になっていることが確認出来れば
いよいよ加工に入ります。
桟積み自体は手間ですし、スペースをとりますが
乾燥器よりも時間をかけて乾かすので
木板が反ったりねじれることは少なくなります。
材料の厚みが薄い分、変形しやすいので
天日で乾燥する方が木材にストレスのかからない
乾燥方法であることがはっきりわかります。
夏の暑い時期は湿度が上がりますが
乾燥にかかる時間は冬場とそんなに変わりません。
何よりも天気、降雨量が反映されるようです。
梅雨入りが近づいています。
今年は冷夏で梅雨が長引くとの予報が出ています。
体にも木材にも、ストレスにならない
ほどほどの天候であってくれるといいなと思います。
本社・向野