こんにちは、本社工場の向野です。
今回も、木の乾燥についてお話します。
前回のスタッフブログで
本社の工場敷地には、たくさんの木材が
加工され乾燥させてあることをお伝えしました。
天日乾燥が木材にとって良い乾燥方法だと説明しましたが
使用するまでの間、ずっと干しておけばいい
というわけではありません。
日の光は乾燥させるための熱をもたらしますが
木材の表面を日焼け・変色させます。
こちらは材料変色の例です。
上にものが重なっていた部分は白いままですが
日に当たったところは黄色ぽくなっています。
変形も、少ないとは言え
雨に当れば膨張、収縮を繰り返すことになり
最終的には細かいひび割れの元になります。
夏場の日の光は乾燥期間を短縮してくれますが
強い光で表面の劣化も早くなるわけです。
ですので、干したものを屋根下へ移動し保管するのも
乾燥時の重要な工程です。
一度乾燥すれば、含水率はそんなに高くなりませんが
雨が降れば表面は濡れてしまいます。
屋根下で乾燥させるのは難しいので
安定しない天候の時などは、材料の
収納のタイミングで悩まされることもしばしばです。
本社工場の屋内にある材料は、そんな工程を経て
保管されているものがたくさんあります。
工場見学の際は、外に積んである材料だけでなく
中にある材料にも注目していただきたいと思います。
本社・向野