こんにちは、本社工場の向野です。
今回は丸太の製材加工についてお話します。
このブログでもたびたび書かれていますが
下呂本社工場には製材機械があり
家具や建具、内装材に使用する杉材を製材しています。
レール上を移動する台車に丸太を載せ
大きなバンドソーで丸太を挽きます。
台車はレールの上をまっすぐ直線状に走りますので
挽いた材料もまっすぐになっているかというと・・・
そうでもありません。
ほとんどの丸太には反りがあります。
それは木が成長する中で風や日照
周囲の水源などの環境に適応するため
木全体にゆっくりと力がかかって出来ています。
その一部だけをそいで材料に加工するので
材料自身の力が反りを作ります。
乾燥が大事なことはこのブログでも書かれていますが
製材の段階でこの反りを最小限下に抑えないと
この後の乾燥行程でさらにひどく変形してしまいます。
反りを抑えるには丸太を挽く際の向き、置き方が鍵になります。
木の芯を中心に年輪の目が細かいほうが腹
広がっている方を背と呼びますが
この背腹の位置や全体の反りをみて
挽いたあとの材料に反りがでにくいように
丸太の角度を調整して挽きます。
熟練の製材職人さんだと、木の目を見て
反りの向きだけでなく、丸太の中の節や割れを推測できるそうです。
目を見る力は、経験を積むことか一番であると聞きます。
自分は製材作業を初めて短いので丸太を見る力はまだまだですが
次の時には丸太の目の見方の詳しいお話しが出来るよう
頑張って勉強していきたいと思います。
本社工場・向野