こんにちは、岐阜県庁前展示場の倉知です。
今月初めに、築100年を越す萱葺き屋根の70坪ほどのお家の
解体工事をさせて頂きました。
25年ほど前に当社で別棟を建てていただき
今回空き家となっていた母屋を壊すことになりました。
東の屋根の方から朽ちており、雨などが降り込んでいて
物置としても利用も出来ない状態でした。
また火事が出てしまったらとか、虫が湧いてしまうのではないかと
心配事も多く、惜しい気持ちもあったそうですが
今回、解体することとなりました。
内部はと言うと、雨などにあたって朽ちていない部分などは
まだまだ手をかけてあげれば何十年と使えそうな構造材ばかりです。
屋根の下地で使われている材料などは
くどの火や煙に燻されて、木材や竹なども燻製状態で非常に硬く
丈夫で虫などにも食われ難くなってます。
また、梁と柱を繋ぐ部分には釘などは一切使われていません。
栓込と呼ばれる工法で抜けないようになっています。
この組方によって、地震の揺れを和らげたり、木材の伸び縮みを調節したりと
現在の工法以上の技術が結集してます。
無垢ストーリーでは、古民家のリフォームや解体の際に
使える材料は全てきれいに外して、新しいお家の一部で使わせていただいたり
家具に加工したりと大切に使わせていただいてます。
床の間の床に使用しています。
古い障子を玄関正面の丸窓にはめ込みました。
印象深い玄関ホールになっています。
仏間の落とし掛けを再利用。
キレイに磨けば古材も新品同様になります。
ランマを再利用。
少し古びた色合いが、いい味を出しています。
建具を再利用、磨いて塗装しなおしました。
上質な材料ならではの風格があります。
柱や梁1本でも、使用できるものであればカウンターなどに加工出来ます。
先祖代々、大切に住み継がれていた家の材料を
新しい家の一部に使う事は、家相では吉の相です。
思い出も残るので、建替えられる際には
一度見せていただくといいかもしれません。
皆さんのお家にも、思わぬ銘木が入っているかも・・・。
県庁前展示場・倉知(営業)