こんにちは、本社の東池です。
当社が建築をさせていただいた下呂市【歳時記の森】も
2010年にリニューアルオープンして早、1年がたちます。
上はオープン当時の写真、下は現在の写真です。
大雨・台風・記録的な猛暑を耐え、木々が生長しています。
四季折々の風景で旅人の心を和ませてくれる、憩いの場に育って行く事でしょう。
下呂温泉に遊びに来られた際にはぜひお立ち寄り下さい。
詳しくはここちらから↓
http://www.city.gero.lg.jp/kankou/view.rbz?cd=471
今回はこの歳時記の森でも多く使われました、古材(こざい)のお話です。
古材(こざい)とは、古い家に使われていた木材のことです。
昔は囲炉裏やかまどで調理をしていたので
木材が煙で燻され害虫、腐食を防いでくれていました。
歳時記の森にあります合掌村の建物でも多くの古材(こざい)を使用しましたが
飛騨地方の材料だけでは足りなくて
福井県・新潟県・長野県にも材料の調達に出かけました。
雪の多い地方の材料は特に個性的で、懐かしく、心が落ち着きます。
人工的なものは何処でも手に入れることが出来ますが
自然の無垢材となるとなかなか出会うことが難しい物もあります。
また、生活習慣の変化によりこうした古材も
燻されたものが少なくなって行くので
手に入れることがどんどん難しくなってくると思います。
ちなみにこちらは古民家を改装されたお宅です。
自然に黒くすすけた梁が、作り物には無い重厚な雰囲気を出しています。
また、黒くすすけた古材でも表面を挽けばキレイな木目が出てきますので
様々な場所の材料として再利用できます。
限りある資源を大切に使っていくこともエコに繋がりますので
こうした古材を利用したい、というご要望には出来るだけお応えしています。
今後も無垢材にこだわり、木を再生し
住む人の心の落ち着く家作りをしていきたいと思います。
そしてそれらが何十年、何百年と住み継がれていけば嬉しいですね。
本社・東池