こんにちは、事業所の中村です。
さて、今回は「屋根のデザイン」のお話です。
外観デザインを決める大切な要素として屋根の形が挙げられます。
間取りや設備機器、カーテン、照明などなど
家づくりには決めなければいけないことが沢山あります。
その中で、屋根について関心の強い方は少ないのではないでしょうか?
私は無垢Storyでお家を建てて頂いた方へ
家づくりについての感想や住み心地などの
インタビューにお伺いしています。
その際に「もっとこうすれば良かった点」をお聞きすると
・違う屋根形状の外観を見たかった
・この部分の屋根はこうすればよかった
・庇の出が短くて不便
など屋根についてのお話もいくつかお聞きします。
最近のお家はデザインの多様性、エアコンの利用により
軒や庇の出が短かったり無いものが多い傾向にあります。
ですが、見た目重視にしてしまうと
住宅の寿命を縮める恐れもあるので注意が必要です。
まずは基本的な屋根形状をご紹介します。
1) 切妻(きりづま)屋根
大軒から両側に葺き下ろされた屋根。
単純な形状なのでコスト面で有利。雨漏りなどの心配が少ない。
日本では最も多く用いられている形式で、和洋問わず使えるデザインです。
2) 寄棟(よせむね)屋根
4方向に傾斜する面をもつ屋根。
切妻屋根に次いで多く用いられている形式で
こちらも和洋問わず使えるデザイン。
構造上、頑丈なのも利点で台風などに対し最も強いと言われています。
3) 片流れ屋根
一方だけ屋根が傾斜したもの。施工もしやすく雨漏りもしにくい。
屋根形状を利用したロフトなど換気や採光をとる上でも利用しやすい。
4) 陸(りく・ろく)屋根
ほとんど勾配の無い平らな屋根。基本的に木造には不適当とされている。
陸屋根に関しては高い防水性能が求められます。
防水についていくつか種類がありますが
だいたい耐用年数は10~20年位とされています。
太陽光により激しいダメージを受けるので
早めの張替が必要となる場合もあります。
また、建物の立地や状態などにより
それにあった方法を選ぶ必要があります。
5) 入母屋(いりもや)屋根
切妻と寄棟を合体させた様な形状の屋根。
和風住宅に多く採用されており、重厚かつ格調高い印象を与えます。
雨漏れの危険が少なく、住宅の寿命を長くする屋根形状は単純な屋根です。
複雑な屋根にしてしまうと山や谷がいくつもできてしまい
谷に雨水が溜まったり、施工も難しく
その後のメンテナンスも念入りなチェックが必要となってきます。
その点、単純な屋根はメンテナンスもしやすく
費用も安く済ませることができます。
形だけでなく「軒・庇の長さ」も大切です。
日本のように雨の多い地域では、軒が深い方が便利です。
軒を深くすると外壁に雨水がかかりにくくなり藻の発生を抑制出来たり
雨が吹き込まないので、梅雨時でも窓を開け放す事ができ
急に雨が降っても慌てることはありません。
また、夏の直射日光を防ぐこともでき
深い軒下には自転車などを置くこともできます。
屋根の形や軒の出のまで気にすることは難しいかもしれませんが
生活していく上でとても重要な部分となりますので
現在、プランをご検討中の方は
少しでも気になる点があれば何なりとご相談ください。
また、プレゼンテーションの際に
色んな屋根形状の外観デザインを見たいという方は
担当者までお気軽にお申し付けくださいね。
岐阜事業所・中村(企画)