こんにちは、本社の今井です。
今回は丁番(蝶番・ヒンジ)についてのお話です。
丁番(蝶番・ヒンジ)とは開き戸・開き蓋などの開く建具を支え
開閉できるようにする部品です。
Wikipediaによると
語源は「蝶の番(つがい)」であり
とまっている雄蝶と雌蝶のカップルに見立てたものである、とのこと。
ですから蝶番と表記する方が正しいですね。
弊社では丁番の表記を使用していますので
ここでは丁番と書きます。
当社でよく使う丁番・特徴をご紹介します。
【スライド丁番】
丁番が外からは見えず外観がすっきりするので
家具や物入れの扉に使用しています。
回転軸が移動するので開口を大きく取れます。
また、取り付け後に前後左右上下に微調整ができるので
建てつけが悪くなった際、自分で調整できます。
【ドロップ丁番】
下に開く家具の扉に使う丁番。
扉と棚の部分がフラットに使えるのが特徴です。
スライド丁番などでは金具部分が出っ張ってしまうので
物の出し入れが不便になりますが
このドロップ蝶番を使えば、その不便さを解消されます。
【ファミリー丁番】
フラッシュ構造の扉や、物入れの両開き戸など
軽めの扉に使用します。
以前使用していた丁番は扉を閉じた時に
丁番の板が2枚分、表に見えてしまうため
扉側を切り欠き隠すように施工していました↑
このファミリー丁番は1枚分の厚みしか表にひびかないので
施工が簡単にできるようになりました。
【調整丁番】
重量のあるドアに使用します。
当社では無垢の建具を制作していますが
無垢の扉は重量があるので、ほとんどが
この丁番を使用して取り付けられます。
名前の通りドアを吊り込んだ後、ドライバー1本で
簡単にドアの上下・左右の建付け調整をすることができます。
また、ドアを外すことなく調整できるので
作業時間の短縮が可能となります。
これ以外にも
儀星丁番・板角丁番・2枚合せ丁番・自由丁番・アングル丁番
長丁番・フランス丁番・スライド丁番・曲がり丁番・キャビネット丁番
抜差丁番・引掛丁番・バネ丁番・安全丁番締り・ガラス丁番・隠し丁番
などなど、この他にも用途や使用する場所によって様々な丁番があります。
普段はあまり気にしない小さな部品にも
名前や役割があります。
ちょっと気にして見ていただけると嬉しいですね。
本社・今井(Be-Wood)