それは、いつまでも白く美しくいられるから漆喰とは古くは紀元前から世界中で使われてきた建築材料であり、日本古来のお城や蔵の壁に塗られ、時が経ってもいつまでも白く美しいのが特徴です。漆喰の原料は石灰石を焼いて水を加えた消石灰で、これに海藻からできた糊と藁や麻を細かく砕いたスサを混ぜ合わせ、水を入れよくこねて熟練の職人さんがコテを使って壁や天井に塗っていきます。
漆喰は防火性、接着性に優れ自然素材を原料とした安心・安全な塗り壁材です。調湿効果や消臭効果など優れている点が多く、お客様満足度の高いおすすめの素材です。
最近の研究で新型コロナウイルスに漆喰が効果的であることが証明されました。
関西ペイント株式会社と長崎大学感染症共同研究拠点の合同実験で、漆喰の成分が90%以上の塗りやすく液状化したものに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を付着させる実験を行ったところ、接触後5分間で99.9%以上のコロナウイルスが不活化することが確認されたとのことです。
※関西ペイント株式会社プレスリリースはこちら
日本古来の自然素材の建築材料である「漆喰」は、その主成分である消石灰(水酸化カルシウム)が有す強アルカリ性により、抗菌・抗ウイルス・消臭や調湿など優れた機能があります。 この機能により7~10年ほど不活化効果が持続する見通しとなっているようです。
また漆喰には新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザウイルスも不活化させる効果があることが世界中の研究機関で証明されています。
「焼き肉をしても翌日臭いが残らない」「トイレの消臭剤が要らなくなった」と驚きと感動の声を皆さんからいただきます。これは全て漆喰による効果です。漆喰は強アルカリ性と高い調湿性の働きにより有機物や、空気中のウイルス、匂いまでも吸着し分解してくれます。日常発生する生活臭は住んでいる本人は気づきませんが、来客はその臭いにすぐに反応してしまいます。室内の壁や天井が漆喰塗りであれば臭いを気にせず、友人を招いてホームパティーも楽しめます。
梅雨や日照時間の短い冬は洗濯物を部屋干しにすることがよくあります。「一日中干しても乾かない」「洗濯物の臭いが気になる」など部屋干しに苦労している方は多いのではないでしょうか。漆喰塗りの室内で部屋干しすると嘘のように洗濯物が乾きます。漆喰の調湿効果の働きにより洗濯物から出る湿気をどんどん吸い込んでくれるからです。生乾きの嫌な臭いも漆喰の消臭効果で全く気になりません。漆喰塗りの室内なら今までの部屋干しの苦労も解消されます。
漆喰とよく似た塗り壁材として珪藻土があります。似てはいますが漆喰と珪藻土は全く違います。珪藻土は植物が堆積してできた化石で非常に細かい気泡を持つため調湿性に優れているのが特徴です。
珪藻土は昔から七輪(昔のコンロ)の原料として使われてはいましたが塗り壁材として使用されたのは十数年前からになります。調湿性が高い素材として美術品の保管庫に使用されたことで塗り壁材として脚光を浴びるようになりました。珪藻土は調湿性が高いことで空気中の雑菌を吸い込みカビが発生することがあります。湿気の多い洗面やトイレは湿気に雑菌が相まってカビてしまうのです。また珪藻土は化石であるため自らは固まらないので合成接着剤が使用された製品が多く自然素材とは言えません。
漆喰は歴史のある自然素材で、強アルカリ性であるため細菌やカビの繁殖を抑える効果があります。さらに漆喰は太陽光線の反射に優れているので、“古い時計を外したときに出来ている壁の跡”のような日焼けによる変色を起こさないのでいつまでも白く美しいのが魅力です。
壁の角は物をぶつけてよく傷が付き易い場所です。ビニールクロスの壁の場合、クロスが擦れたり剥がれたりします。自分では修理が難しく業者に頼んで張り替えるしか方法がありません。漆喰の場合も同じように擦れたり漆喰が欠けたりします。
しかし漆喰は簡単に自分で修理ができます。漆喰の塗り材を手に取り、欠けた角に練り付けブラシでなぞるだけで簡単に修理ができます。ビニールクロスは数年で日焼けにより色が変わってしまうので補修した部分が目立ってしまいます。漆喰は10年後でも色がほとんど変わらないので修理したところが目立つこともありません。
漆喰の不思議な効果として汚れが消えることがあります。小さな子供がいる家庭では階段の壁に子供が手で擦った黒ずんだ跡が残っていたりします。ところが漆喰塗りの壁は子供が手で擦ったはずの跡が全く分からないです。
またコーヒーを漆喰塗りの壁に誤ってこぼしてシミになった方がいましたが、2,3週間放置したらそのシミが自然に消えて無くなってしまいました。これは漆喰の強アルカリ性による浄化作用だと考えられています。ビニールクロスは基本的に静帯電性があり、静電気を起こすので壁一面に埃が張り付きやすいのですが、漆喰は静電気を帯びないので埃を引き寄せないのも嬉しい効果です。
「真っ白な壁は汚れが心配・・・」純白の漆喰はその白さゆえに汚れが気になる方は多いです。15年以上前に新築しLDKに漆喰を採用されたお宅に訪問しましたが、漆喰塗りの壁、天井はほとんどそのままの状態でした。ご主人が部屋でタバコを吸う方で、プラスティック製のスイッチやコンセントカバーが黄色くなっていたのに対し、新築当初から壁に掛けてあった時計の跡が無かったことにみなさん大変驚いていました。漆喰は変色しないだけでなく、汚れた部分だけ補修することもできるので安心して白さを楽しんでいただけます。
ビニールクロスに比べ漆喰塗りの壁や天井は建築費が高くなります。クロス張りに比べ漆喰塗りは材料費はもちろんのこと、職人さんの手間が大幅に掛かるためです。家の壁、天井の全てを漆喰塗りにすると相当値段が高くなりますが、LDKや水回りなど漆喰の消臭効果や防カビ効果が発揮できる部屋に絞って採用すれば大幅なコストアップにならずに実現できます。また将来のメンテナンスコストを考えれば、クロスの貼り替え費用が抑えられるので意外とリーズナブルな選択とも言えます。
漆喰塗りには様々な塗り仕上げがあります。鏡面のようなツルッとした仕上げや波模様の仕上げ、櫛引模様などコテの種類や塗り方によってさまざまな塗り仕上げがあります。無垢Storyではコテムラ仕上げを採用しています。コテムラ仕上げには模様のパターンは無く、不規則なコテムラが重要になります。なぜ不規則が重要かというと、傷や汚れを自分で補修した時に補修した箇所が目立たないためです。パターンがあるとそのパターン通りに模様を再現できないと補修した箇所が目立ちます。自分で直せる手軽さと安心感から塗り仕上げにもこだわっています。
お城や蔵など漆喰は古くから外壁にも採用されていました。漆喰は再石灰化により消石灰が石灰岩に100年かけて戻る性質があるので強度があり丈夫です。外壁に漆喰を塗るには下地が最も重要になります。漆喰の強度を決めるのは下地と言っても過言ではありません。無垢Storyでは下地にはノンクラック工法のモルタル塗りを採用しています。ノンクラック工法は大きなひび割れはもちろん細かなひび割れにも対応した特殊工法で一般的なモルタル壁と比べ強度も高く、外壁通気も兼ね備えた工法であるため建物の寿命にも役立つ工法です。