薪ストーブのある家
決して便利ではないものをあえて選択する生活。
薪を割り、一二年乾燥させ、日々の手入れをし、ようやく薪ストーブに火が入る。すぐには暖まらないので、家族が起きてくる前に焚きつけて炎を見ながら過ごす静かな時間がとても好きですと話すご主人。12月半ばでも家の中は半袖でも大丈夫なほど暖かで、視覚にも癒される贅沢な時間が流れます。築6年の住まいは無垢材は艶や色の変化とともによく馴染み、漆喰の壁は真っ白なままなので、年月を感じさせません。
interview
初めから無垢材や漆喰など自然素材を使った工務店を探していました。特に床は絶対に無垢が良かった。確かに傷もつくし、新築のころは木が縮んだり膨張したりするので隙間が気になったりしたこともありますが時機に落ち着いて、傷も思い出ですし味わいになります。漆喰は調湿の効果をとても感じられ、洗濯物もよく乾きます。薪ストーブは絶対に入れたくて、暖房器具というよりは趣味ですね(笑)冬はエアコンはつけません。2階は暑いくらいです。朝焚けば昼間は特に何もしなくても暖かく、夕方また火を入れます。ピザや焼き芋を作ったりして楽しんでいます。薪は知り合いの方から原木をもらって自分で割って薪にします。煙突の手入れもはじめは大変でしたけど、だんだん慣れてきて自分でやりますよ。造作家具は家に合わせて作ってもらっているので違和感もなく気に入っています。ダイニングテーブルは子供が油性のマジックで描いてしまったり、油染みや色むらが気になっても全体を削ってリボスを塗りなおせば元通り。無垢材ならではですね。