3月2日、山の中の一本の杉の木が、イスとなりました。
伐採、製材、乾燥、加工、組み立て、塗装。様々な工程を子どもたちとともに1年かけて取り組んできました。
行程が進むにつれ子どもたちの緊張もとれ、反応も素直で、遠慮なくお話してくれるようになりました。
中原小学校の最後の年に、思い出をつくってほし。という思いから
集落支援員の松野さんと初めたこの「山から家具ができるまで」の企画。
大人の私たちも学びと課題を多く感じました。
子ども達も、みんなそれぞれにきっと感じることがあったのではないかなと思います。
今はまだぼんやりとしていても、いつかこの体験と本人が持っている本質とが繋がり、
じっくりとものづくりに向き合ってみたいという子が中にはいるかもしれません。
もちろん木材にかかわらず。
自然のものを工夫して使う知恵。
それは、昨日今日で完成されたものではなく、
ずっと昔から少しづつ失敗と成功を繰り返し今の形があります。
このような企画はしょせん大人が用意した、レール上のものづくり体験にすぎません。
それでもなにかの「きっかけ」になることを願って、
先人の知恵と観察する目と、現代の最先端の技術と、たくさんの人とのかかわりと、
もっともっと自発的に、自分だけの発想と工夫をこらして、
これからの「形」を築いていける力を、子どもたちが持ちますように。
抗えない環境の変化に負けないでね。
頑張れ!中原の子どもたち!^^